TOP

春先からの未分解生ごみ対策まとめ

外気温を測りながら、タイミングよく管理を行うための「キエーロ防虫・分解カレンダー」です。

1. 春先のキエーロ管理とスケジュール

 春先は、虫の活動開始までに微生物の分解が追いつかない「タイムラグ」に注意が必要です。
 下記の【ステップ2】は、表面の土を取り除いて、未分解の生ごみが表面に出ないようにスコップでグサグサ(かき混ぜない)して、土を10cm以上かけて隠し、もとに戻すだけでも効果はあります。好ましくは分解を促進する米ぬか・廃食油などのブースターを加えるとよいでしょう。
 下のステップは可能な範囲で実践してみてください。

【ステップ1】外気温 10〜15℃未満(3月上旬〜)

状況:微生物はまだ眠っている状態。

【ステップ2】外気温 15〜20℃(3月下旬〜4月)

状況:「臭い漏れ」が最も危険な時期

【ステップ3】外気温 20℃以上(5月〜)

状況:大型のハエや甲虫が飛来。

※記載した月は参考月です。気温を基準に考えてください

2. 冬の残渣リセット術(米ぬか代用ブースター活用)

米ぬか以外の不要品も、微生物の「着火剤」として有効です。

分類 具体的なアイテム例 目安量
炭水化物 餅とり粉、小麦粉、片栗粉、お好み焼き粉 ボウル1〜2杯
タンパク質 プロテイン、粉ミルク スプーン数杯
調整・消臭 期限切れインスタントコーヒー(粉) 大さじ3〜5杯
高カロリー 廃食油 200〜400ml
目安量: 土の容量が約50〜80リットル に対しての量です。
ボウル: 一般的にキッチンで使用される中サイズ(直径21cm〜24cm程度)のボウルで、山盛りにせず、縁から少し余裕がある程度で約2リットル強を想定しています。

参考値: 粉ブースター(約3〜5L):土(約50〜80L)
    土の全体量に対して、およそ1割弱のブースターを混ぜ込むイメージです。

実践の手順

1 露出:冬の生ごみがある場所を少し深めに掘る。

2 散布:生ごみに粉類ブースターを万遍なく振りかける。

3 投入:廃食油を少しずつ注ぐ。

4 攪拌:ダマにならないよう、周囲の土とザクザク混ぜる。残渣が表面に出ないように気を付ける。

5 密閉:乾いた土を10〜15cm以上被せ直す。

手順はこちらから⇒冬の土のリセット・実践手順書

失敗しないための注意点

3. 外気温別:活動を開始する虫の種類とリスク

外気温の上昇とともに、キエーロ周辺に現れる虫の種類※1が変わります。

外気温の
目安
種類 性質・影響
10 ℃ 〜 トビムシ 湿った場所を好み、分解を助けるが大量発生すると不快。
15 ℃ 〜 ハエ類(ショウジョウバエ等) 【最警戒】 臭いに敏感。未分解物の掘り起こしに即座に反応。
18 ℃ 〜 ノミバエ・チョウバエ 土の隙間から侵入。過湿状態だと発生しやすい。
20 ℃ 〜 コガネムシ※2・ハナムグリ 土中に産卵。ハナムグリは益虫、コガネムシは園芸害虫。
25 ℃ 〜 カナブン・ミズアブ 初夏に活発化。分解能力は高いが、見た目の不快感が強い。

【コガネムシ】
 羽の付け根が楕円

【カナブン】
 羽の付け根が三角

【ハナムグリ】
 白い点々
※1:これらの虫は臭いに誘引される虫です。キエーロから臭いが出ていなければ心配は不要ですが、春先はどうしても未分解の生ごみが表面に出やすいことが原因です。
※2:コガネムシを見かけた土を家庭菜園に使用する場合は注意してください。見かけたときに直ちに排除する、あるいは一旦、土をふるいにかけるなどしてコガネムシを排除して利用してください。なおコガネムシとカナブンは異なります。